vue/multi-word-component-names エラーについて

Vue.js の規約では、コンポーネント名は常に複数の単語で構成するべきで、それに従っていない場合、Linter(コードの品質を確認するツール)が警告を出すことがあります。エラーメッセージ Component name should always be multi-word は、コンポーネント名が単語を複数含まない場合に表示される警告です。

したがって、例えば以下のようなコンポーネント名を使うとエラーが表示される可能性があります:

// エラーが発生する例
Vue.component("user", {
  // ...
});

この場合、user は単語が 1 つしか含まれていないので、下記のようなエラーメッセージが表示されます。

\test-vue-demo\src\components\XXXXX.vue
  1:1  error  Component name "XXXXX" should always be multi-word  vue/multi-word-component-names

✖ 1 problem (1 error, 0 warnings)

これを解決するには、複数の単語を含む名前を使う必要があります。

// 正しい例
Vue.component("user-profile", {
  // ...
});

user-profile のように、複数の単語をハイフンでつないだ形式を使用すると、この規約に従っていることになり、Linter からの警告が解消されるでしょう。これにより、コードが読みやすく、保守しやすくなります。

ルールを無効化する方法

例えば、Vue.js のコンポーネント名の Linter エラーを無視したい場合、次のように設定できます。

1. package.jsoneslintConfigセクションで無効化する

package.json ファイルに eslintConfig セクションを追加します(もしくは既存の eslintConfig セクションを編集します)。

例:

{
  "eslintConfig": {
    "rules": {
      "vue/multi-word-component-names": "off"
    }
  }
}

2. .eslintrc ファイルでルールを無効化する

プロジェクトのルートディレクトリに .eslintrc もしくは .eslintrc.js ファイルを作成し、特定のルールを無効にすることができます。

例:

{
  "rules": {
    "vue/multi-word-component-names": "off"
  }
}

3. コメントでルールを一時的に無効にする

特定の行やブロックにおいて、Linter のルールを一時的に無効にすることができます。

例:

/* eslint-disable vue/multi-word-component-names */

// この行のコードはルールを無視します

/* eslint-enable vue/multi-word-component-names */

4. .eslintignore ファイルを使用する

.eslintignore ファイルをプロジェクトのルートに作成し、特定のファイルやディレクトリを Linter の対象外にすることができます。

例:

# .eslintignore
ignoreThisFile.js
ignoreThisDirectory/

5. 特定のファイルに対してのみルールを変更する

.eslintrc ファイルで、特定のファイルパスに対してのみルールを変更することができます。

例:

{
  "overrides": [
    {
      "files": ["specificFile.js"],
      "rules": {
        "vue/multi-word-component-names": "off"
      }
    }
  ]
}

上記の設定は、vue/multi-word-component-names のルールが特定の Linter エラーをプロジェクト全体で無視するか、特定の場所でのみ無視することができます。